英文を読む練習(過去分詞、接続詞)

英文とその難易度です。
They read books written in Dutch and learned a lot from them.

★★★★☆
※★が多いほど難しい英文

英文法の解説(過去分詞とは?)

動詞の過去分詞形は、「される」という内容を表します。 動詞は過去分詞形になると、形容詞の働きをします。

例:過去分詞→動詞の原形
tired(疲れた)→tire(疲れさせる)
satisfied(満足した)→satisfy(満足させる)
born(生まれた)→bear(産む)

ちなみに、受動態は「be動詞+過去分詞」ですが、 過去分詞形が「される」という意味を表す形容詞の働きをするので、 受け身の内容を表したかったら、自然とこの形になった。と理解できますね!

英文法の解説(分詞による修飾のしかた)

分詞を含む単語2語以上をひとかたまりとして扱う場合は、 そのかたまりを後に付け足すことが多いです。 複数の語のかたまりを名詞の前に置くと、修飾・被修飾の関係がわかりにくく なってしまったり、単純に語呂が悪くなったりするので、後から付け足す形で表現する。 と理解できます。 これを、一部の参考書などでは「後置修飾」という文法用語で表しています。

例: I have a friend [living in Singapore].(私はシンガポールに住んでいる友達がいます)
This is a book [written by Soseki].(これはソウセキによって書かれた本です)

英文法の解説(接続詞)

日本語の接続詞と同様に、英語でも接続詞は2つの文をつなぐはたらきをします。 2つの文をつなぐので、たいていは主語と動詞が2つ以上になります。 特に代表的な接続詞を挙げておきます。

・and(そして、と)
・but(しかし、だが)
・if(もしならば)
・because(なぜなら)
・when(のとき)

英文の解説(文の要素)

They read books written in Dutch and learned a lot from them.

【前半の文の要素】
主語(S)・・・They(彼らは)
動詞(V)・・・read(読んだ)
目的語(O)・・・books(本を)
修飾語(M)・・・written in Dutch(オランダ語で書かれた)

修飾語は文型に影響しないので、この英文の文型は「SVO」となります。

【後半の文の要素】
動詞(V)・・・learned(学んだ)
修飾語(M)・・・a lot(たくさん)、from them(それら、彼らから)

解説と和訳

今回の英文は接続詞andがあり、Vが2つあります。 このような場合は、「SはV1をし、V2をする」などの訳しかたをします。

まず前半。 SVOの文型の英文は「SはOをVする」という内容を表します。 この英文のSは「彼ら」で、Vは過去形で「read(過去形)」です。 Oは「books」で、修飾語はOを修飾します。 この部分の内容は、 「彼らはオランダ語で書かれた本を読みました」となります。

次に後半。 後半は主語が書かれていませんが、これは後半の主語は前半と同じだからです。 主語が誰なのか明らかな場合は、英語でも主語を省略することがあります。 つまり、後半の主語も「彼ら」です。 Vが「学んだ」で、修飾語は動詞を修飾して、 「それらからたくさん学んだ」となります。

前半と後半をつなげると・・・ ★「彼らはオランダ語で書かれた本を読み、それらからたくさんのことを学びました」 という意味になります。

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