可算名詞と不可算名詞

可算名詞と不可算名詞は、基本的には中学で習っている通りです。
その区別は、まずはひとつひとつ覚えるしかないですが、ある程度一貫したイメージがあります。
このページでは、そのイメージについて解説します。
「今更教わらなくてもそんなの知ってるよ」という人も多いと思いますが、まずは一読してみてはいかがでしょうか?

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もくじ

◆ 可算・不可算の区別は単位性をイメージして

◆ 可算と不可算の両方になる名詞の例

◆ 単数と同じ形で複数扱いの名詞

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可算・不可算の区別は単位性をイメージして

基本的に中学でも習っている通りですが、まずは英語の名詞には、

数えられる名詞(可算名詞)
数えられない名詞(不可算名詞)

がある。と理解するとよいでしょう。

数えられる名詞には「数えるための単位性」があり、数えられない名詞には「数えるための単位性」がない。ということもできます。つまり、

・「1つの物体、個体」として、明確に始まりと終わりがあるのが可算名詞
・どこからどこまでが「1つ」なのかの、明確な区切りがないのが不可算名詞

です。

例:I ate a chicken.(私は鶏を1羽食べました)←chickenという単位性あり
  I ate chicken.(私はチキンを食べました)←chickenという種類の食材なので区切りがない

このように、その使われ方によって、可算名詞と不可算名詞の両方になるものもたくさんあります。


不可算と可算の両方になる名詞の例

同じ名詞でも、その使い方によって「単位性あり」と「単位性なし」の両方になり得るものの代表例です。
単なる暗記ではなく、自分なりに納得して、イメージをふくらませると覚えやすくなります。

例:(「不可算」,「可算」の順に並べて書く)
chiken「鶏肉」,a chiken「1羽の鶏」
fish「魚肉」,a fish「1匹の魚」
glass「(材質としての)ガラス」,a glass「(液体を入れる)グラス」
fire「炎」,a fire「火事」
stone「(素材としての)石」,a stone「1つの石、小石」

などなど。


単数と同じ形で複数扱いの名詞

いわゆる「複数形」にならずに、そのままの形で複数を表す名詞もあります。

例:
His family is large. 「家族」という1つのグループを指しているので単数。
His family are tall. 「家族ひとりひとりの集まり」を指すので複数。

class, audience, team, committee, peopleなども、構成するひとりひとりの集まりというイメージで、そのままの形で複数扱いになることがあります。

fishやsheepなどは、もともと群れで行動する生き物なので、その群れを個体の集まりとイメージして、そのままの形で複数扱いになる。と考えられます。

the Frenchやthe Japaneseなどの国民を表す表現も、基本的に複数扱いです。
その国の人を画一的に見る言い方で、個々人の違いを意識しない言い方です。
つまり、fishやsheepと大差ない感覚の表現と言えます。
なので、話者にとってなじみのある国の人々に対してはあまり使いません。


まとめ

・可算名詞には「単位性」がある
・不可算名詞には「単位性」がない
・1つの名詞で、単数扱いと複数扱いどちらにもなるものがある
・なるべくイメージをふくらませて覚えるとよい

いかがでしょうか?「なるほど!確かにその通り!」と納得できましたか?
質問やリクエストなどありましたら、何でも構わないので、お気軽にご連絡ください。


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