不定冠詞と定冠詞の基本的な用法
冠詞とは名詞の前に置く、"a"や"the"のことですね。
このページでは、中学でも習ったごく初歩的な用法と、もう少しだけ発展した考え方を解説します。
個別の用法を暗記する前に、しっかりとイメージを作っておいた方がよいですよ!
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もくじ
◆ 不定冠詞と定冠詞の基本的なイメージ
◆ 不定冠詞の基本的な使い方
◆ 定冠詞の基本的な使い方
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不定冠詞と定冠詞の基本的なイメージ
不定冠詞
・"a"または"an"で、「1つ」や「ある〜」の意味を表す。
・話の中で初めて出てきたものに対して使う。
・「数えるための単位性」があるものの1区切りに使う。
定冠詞
・"the"で、「その」の意味を表す。
・すでに出てきたものに言及するときや、話者の間で共通のイメージがあると考えられるものに対して使う。
細分化された個別の用法を暗記する前に、まずこのようなイメージを知っておくと、理解しやすく覚えやすくなるはずです。
不定冠詞の基本的な使い方
不定冠詞aは、基本的に「1つ」や「1人」のときに使います。
「1つ」「1人」から発展して「同じ」や「ある〜」などの意味を表すことがあります。
例:
I have a sister and two brothers. (姉(妹)が1人と兄(弟)が2人いる)
→基本的なイメージの通りに、数量としての1
Birds of a feather flock together. (同じ羽の鳥は集まる→類は友を呼ぶ)
→1つの羽だから、1種類の羽つまり「同じ羽」
I was talked to by a man. (ある男に話しかけられました)
→「1人の男によって」つまり「ある男によって」
The magazine is published once a month. (その雑誌は月に1回出版されます)
→回数+期間で頻度を表す。a monthは1つの期間を表している
どの例も結局は「1つ」や「1人」ですね!
定冠詞の基本的な使い方
定冠詞theは、一度話に出てきた人や物について述べたいときに使われます。
例:I read a book yesterday. (昨日ある本を読みました)
The book was really interesting. (その本は本当におもしろかったです)
1文目で本を話題にし、2文目で再びその本について述べるのでthe bookとなったというわけです。
この話をしている人の間では、どのbookなのか明らかなので、the bookとするのですね。
また、定冠詞は、単位を表すときに使われる場合があります。
例:Salt is sold by the pound. (塩はポンド単位で売られています)
話者の間で共通のイメージをもつ単位だから、theが使われる。と考えられます。
当然誰でも知っているはずなので、すでに会話に出ているのと同じ。というわけです。
まとめ
・不定冠詞aは、「1つ」や「1人」のときに使う
・定冠詞theは、「その」など、話者の間でわかっているものを言うときに使う
・個別の用法を覚えるときにも、これらの基本的なイメージと絡めるとよい
いかがでしょうか?「なるほど!確かにその通り!」と納得できましたか?
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