時制・現在完了形

このページでは主に現在完了形について解説しています。
ほとんどは、中学の英文法で習ったとおりなので、復習のつもりで気楽に読んでもらえればよいと思います。
もし「現在完了って何ソレ?」となってしまっていたら・・・じっくり読んでくださいね!


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もくじ

◆ 様々な時制

◆ 現在完了形の期間を表すにはforかsince

◆ goとbeの現在完了形


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様々な時制

中学までで習った主な時制は、以下のようになっています。

・現在形、過去形、未来形
・現在進行形、過去進行形
・現在完了形

高校では、その他の様々な時制も扱います。
「その他の時制」とは結局、これらの時制が複合したものです。

・過去完了形、過去完了進行形
・未来完了形、未来完了進行形

慣れない人にとって、ものすごく複雑に見えると思いますが、それぞれの時制の要素を共通して持っているだけです。
数学のベン図のイメージで考えるとわかりやすいかも知れませんね!

例えば、「未来完了進行形」は、「未来」のグループと「完了」のグループと「進行形」のグループの3つが重なった部分。というイメージです。


現在完了形の期間を表すにはforかsince

まず、現在完了形は"have+過去分詞"の形で、「〜したことがある」「〜し続けている」「〜してしまった」などの意味でしたね。

過去のある時点から現在までの時間をイメージする時制なので、その動作の期間を表すためによく使われる語があります。
"since"と"for"です。

・期間のスタート時点に注目した言い方のときは"since"を使う
・期間の長さに注目した言い方のときは"for"を使う

と考えればよいです。

例:
We married three years ago. (3年前に結婚しました)
We have been married for three years ago. (3年間結婚しています)
It is three years since we married. (結婚してから3年です)
Three years have passed since we married. (結婚してから3年が経ちました)

どれも表す内容は同じですね。
過去形なら単に「〜前」を置くだけ。
現在完了形のときは、期間の長さを言うか、期間の開始時点を言うかのどちらかになります。


goとbeの現在完了形

現在完了形に関する表現で、注意が必要な表現の代表例を挙げてみます。
"have been to"と"have gone to"です。

「〜に行ったことがある」は、基本的に"have been to 〜"で表現します。
「行く」のイメージから"have gone to 〜"としてしまう人がいますが、これは学校英語では間違いとされるのが普通です。

例:
I have been to England. (私は英国に行ったことがあります)
I have gone to England. (私は英国に行ってしまいました)

"have gone to 〜"は、基本的には「〜へ行ってしまった」という意味です。
「行ってしまってここにはいない」ことを表すからです。

遠方の人と会話をする手段がなかった昔の人は、会話の相手に"have gone to"を使うことはなかったはずです。
だから、(日本で教えられる)伝統的な英文法では間違いとされてきました。

現代は電話やチャットなど、リアルタイムで遠方の人と会話する手段があるので、会話の相手に"I have gone to England."などと言う場面はあり得ます。
よって、想定する場面次第では、"I have gone to 〜"という表現は、間違いではないです。

また、現代英語では"have gone to 〜"を「〜へ行ったことがある」の意味で使う人もいることも、頭に入れておいた方がよいです。

基本的な法則性を理解することは重要ですが、Grammar is based on usage.(文法は慣用に基づく)ですね!


まとめ

・複雑そうに見える時制でも、単純な時制が複合しただけ
・現在完了でのforは期間、sinceは起点を表す
・基本的に"have been to"は「〜へ行ったことがある」で、"have gone to"は「〜へ行ってしまった」

いかがでしょうか?「なるほど!確かにその通り!」と納得できましたか?
質問やリクエストなどありましたら、何でも構わないので、お気軽にご連絡ください。


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